2024/03/15

【徹底解説】"熱量伝播"を使って展示会を盛り上げろ!SNSを使った最強の展示会集客術

「展示会やパブリックショーを開きたいけど、予算をかけずに集客できる方法ってないかな...?」
こんなお悩みは展示会を企画したことのある皆さんなら一度は持ったことがあるかと思います。Web広告をするにも、DMを打つにもそれなりにお金のかかる施策ばかり...なにか良い方法はないかなぁ。

 そんな時はSNSを使ってみませんか?アカウントさえ発行すれば無料で使えるX(旧Twitter)は、展示会の開催でも強力な集客ツールとして使うことができます。そこで今回は、SNSを活用した展示会・パブリックショーへの集客方法をご紹介したいと思います!一般来場者を集客するイベントをお考えの方はぜひご覧ください!

参考:世界初公開|「#拡散の科学」なぜ人はリツイートするのか?(https://marketing.twitter.com/ja/insights/kakusan)

カンタン操作.png

重要なのは"熱量伝播"

 まずは、Xの持つ協力なパワーのひとつ、「拡散力」についてご紹介します。

 SNSの最大の強みは、リポスト(リツイート)から生まれる拡散力です。2020年の調査では、1リツイートの波及力はおおよそ300impと言われています。つまり、1つの投稿がリポストされれば、300人くらいの人の目に止まるということです。さらにそのパワーは300人にとどまらず、そこからリポストが生まれればさらに多くの人に、リポストされればさらに多くの人に...と拡散していきます。投稿の持つ熱量が人から人へと伝わっていく、まさに"熱量伝播"と呼ばれるものです。

 一つの投稿が多くの人の目に留まるような状態を「バズる」と言いますが、定量的な指標として1,300リポストが「バズり」の入口だと言われています。2019年から2020年までの調査では、1,300リポストが付く投稿は全体の投稿数のおよそ0.1%しかないとのこと。

 展示会の開催においてもバズるツイートをすれば、費用をかけずに情報や主張といった展示会の持つ熱量を多くの人に届けることができるようになります。では、どのようにすれば熱量伝播を起こし、バズる投稿をすることが出来るのでしょうか?

リポストをしたくなる投稿に必要な6要素

バズった投稿が引き起こした熱量伝播には、「直感」「知識」「主張」「納得」「声援」「欲求」の6つの種類があります。

6つの要素.png直感で拡がる

 「直感」で拡がる投稿というのは、「自分が感じたものを共有したい!」反射的なリポストを生む投稿です。見た人が「信じられない!」や「すごい!」「かわいい!」「泣ける...」といった気持ちになる内容を投稿をすることで、熱量が拡散していきます。

 投稿が揺さぶる感情は、驚き・楽しさ・尊さ・癒し・感動・ショックの6つに分類することができ、これに沿った投稿をすることがポイントです。

 【特徴】
 驚き...既視感が無い、発見したこと自体に喜びを感じる
 楽しさ...ツッコミどころがある、画像とテキストのギャップが強い、返信の種類が多い
 尊さ...一定数のファンがいる、コアなファンしか分からないこだわり、圧倒的なクリエイティブ力がある
 癒し...子供・動物がメイン、心が和むいい話
 感動...実話エピソード、感謝を伝える投稿
 ショック...多くの人が心痛める内容、ニュース性のある投稿

知識で拡がる

 「知識」で拡がる投稿というのは、見た人が投稿の内容を「みんなに知っておいて欲しい!」「これ知ってる?」という気持ちでリポストをする投稿です。

 ここでいう知識というのは、知っているとお得になる情報と、注意を喚起する情報の2種類があります。ポイントは、身近な情報(自分事にとどめやすい情報)のほうが自分事と捉えやすくなり、拡散されやすくなるという点です。また、お得になる情報は日常で使えるちょっとしたアイデアやHowTo系の内容、注意を喚起する情報は誰でも身の回りで起こりうるちょっとしたネガティブな情報であることが重要です。

 【特徴】
 お得な情報...日常生活で使えそうな内容、気軽に試せそうな内容
 注意喚起...誰もが身近に起こりうる情報、みんなに同じ目にあってほしくない内容

主張で拡がる

 「主張」で拡がるというのは、見た人が「他人の意見を借りて自分の意見を主張したい!」「自分も同じことを考えているんだ!」という動機でのリポストを生む投稿です。

 世の中の出来事に対して同調やモノ申す投稿をすることで、見ている人の心情を代弁し、感情を動かしていきます。具体的には、マイナーだが同調者の多い主張、みんながおかしいと思っていることへの言及などが上げられます。

 ただ、主張に同調する人がいる分、主張に反対する人もいるので、使う時には少し注意が必要です。企業アカウントやビジネスアカウントで失敗するケースはこの種類の投稿が多いので、今回のような集客を目的とする場合などは避けたほうが無難でしょう。

 【特徴】
 同調...見た人がその言葉を借りたくなる意見、もっと広がってほしいマイナーな意見
 モノ申す...みんながおかしいと思っていることへの言及、世の中へのアンチテーゼ

納得で拡がる

 「納得」で拡がるというのは、「自分と同じ価値観に触れられてうれしい!」「めっちゃわかる!」というリポストをを生む投稿です。

 多くの人が経験しているあるあるや、多くの人がなんとなく感じている真理・核心のようなものを表現することで、共感をうみます。少し難しいのが、気づいていなかった・認識していなかったけど、言われてみたらそうかも...という投稿をするところ。日ごろの観察や表現の巧さが必要になってきます。

 【特徴】
 あるある...多くの人が経験していること、既視感がある、"わかりみ"が深いもの
 真理...みんなが潜在的に思っている内容、誰もが言語化でいていないものを言語化したもの

声援で拡がる

 「声援」で拡がるというのは、「誰かの、何かの力になりたい!」「私の声援が届いて欲しい!」という気持ちを喚起し、リポストを生む投稿です。

 リポストすることで好きな人・コンテンツの応援になるような投稿や、リポストすること自体が誰かの助けになる投稿が該当します。応援という行動は「○○な背景を持つ××な人が、△△を頑張っている」のようなストーリーが重要なので、投稿の内容だけでなく、投稿者のキャラクターや背景情報も含ませることがポイントになってきます。

【特徴】
 応援...特定のファンが存在する内容、好きだからこそ力になりたい
 支援...同情してしまう内容、まだ解決されていない内容

欲求で拡がる

 最後は「欲求」で拡がる。「自分の欲望を満たしたい!」「これ欲しい!」というリポストを生む投稿です。

 これまでとは異なり少し特殊で、アイデア商品や珍しいものなど、欲しい!と思わせる投稿や、単純にリポストキャンペーンなどのインセンティブのついている投稿で拡がっていく熱量伝播のことを指します。拡散が自然発生するというより、起こさせるというイメージです。

 【特徴】
 欲しい...みんながまだ気づいていない興味を惹くコト・モノ
 インセンティブ...フォロー&リツイートが応募条件、当選者数の制限があるもの

熱量伝播を起こさせる投稿とは?

 ここまでバズる投稿が持つ6つの要素をご紹介しましたが、その中でも強力なのは、やはり「直感」による拡がりです。2019~2020年に行われた調査では、バズった投稿の中で最も多かったのはSNSキャンペーンなどの「欲求(インセンティブ)」によるものでしたが、次いで「直感」による拡がりというものが多いという結果でした。

 「直感」の中でも、驚きや楽しさといったものを要素に持つ投稿が強く、その次は「声援」で拡がる投稿、「知識」で拡がる投稿と並びます。とはいえ、この順位は、あえて順番をつけるならということであり、どの要素も優劣をつけることなく等しく重要な要素であると結論づけられています。

展示会の集客につなげる投稿を考えてみよう

 ということで、ここからは展示会・パブリックショーの集客に使えるSNS集客の投稿を考えていきましょう。

 前提として、第一段階の拡散を担ってくれる、ある程度のフォロワー数がいることが必要です。投稿をバズらせる要素として、フォロワー数の多さはそこまで寄与しないと結論づけられていますが、やはり一定数は居たほうが拡散される可能性が高くなるようです。あらかじめ長期的な目線でアカウントを作成し、フォロワーを集めておきましょう。

 そして、具体的な投稿を考える前提として、展示会やパブリックショーの開催テーマによって使い分けが必要です。どんなテーマのイベントなのか?どんな来場者が来るのか?どんな期待値を持っているのか?を事前に明確にしておくと、投稿の内容を考えやすいでしょう。

 熱量伝播を使った集客投稿アイデアを3つご紹介します。

投稿例.png欲求で拡げる投稿

 まずは、拡散力の最も強い欲求で拡げる投稿です。インセンティブをつけることで、拡散を引き起こします。

 具体的な投稿として、「フォロー&リポストで賞品があたる」や「フォロー&リポストの完了画面を会場で見せると、景品プレゼント」といったようなものです。前者は単純にフォロワー数を増やすための施策として使えますし、後者のように宣伝だけでなく、会場へ行く動機づけとしても使うことができます。アカウントの影響力をつけるために定期的にインセンティブキャンペーンを打ってフォロワー数を増やしておくことで、他の投稿での拡散力を高めることにもつながります。

 SNSを用いたキャンペーンの実施は、少し手間のかかるところなので、キャンペーン事務局の様なサービスを活用することもおすすめです。

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直感で拡げる投稿

 驚きや楽しさ、感動などの理屈ではなく感情に訴えかける投稿です。あまりビジネスライクではない内容を意識するとよいでしょう。

 揺さぶるべき感情は 驚き・楽しさ・尊さ・癒し・感動・ショック の6つの感情があるとご紹介しましたが、展示会の告知という点で狙いやすい感情は "驚き" です。驚きの感情を揺さぶるには、既視感のない、新鮮なものをテーマに扱う必要があります。

 出展する物の中に、既視感のない新鮮なものがあればそれを取り合げる投稿を作ってみましょう。このとき、テキストだけでなく画像や動画を組み合わせることで、より効果を高めることができます。むしろ、テキストはそこまで凝ったものある必要はなく、インパクトの強い画像・動画に対して補足的に一文で表現するテキストという組み合わせが効果的です。

 見た人が「おっ?」「なんだこれ?」と思わせるような内容と表現を組み合わせて、作っていきましょう。

声援で拡げる

 展示会のテーマや出展者が、社会的な課題を解決したい、理想の状態を目指していきたい、といったものであれば、声援を受けるような投稿も効果的です。声援の中でも、「応援したくなる」というより「支援したくなる」という感情を意識した内容にするとよいでしょう。

 問題意識を持っている人が多そうなテーマを軸に、「展示会に来て実際に触れる・そのことについて知ること自体が誰かにとっての助けになる」というストーリーを作ることができれば、十分な熱量伝播を起こすことができそうです。

 もちろん、発信者のキャラクターや背景も重要なので、人が見えるような画像や文章にすることでより効果の高い集客施策となるでしょう。

投稿するベストなタイミングは?

投稿時間.png

 投稿する内容を決めたところで、最後はいつ投稿するべきなのか?を考えましょう。拡散されていく中で時間による差は徐々に減っていくため大きなインパクトのある差ではありませんが、投稿時間によって広がり方が少しは違ってくるようです。

 一つの投稿が拡散力を持つのはおおよそ72時間の間で、それ以降はほとんど拡散力を失います。この72時間を切り取ってみてみると、最も拡散力の高かったのは深夜1時~5時に投稿されたものだそうです。次いで、15時~18時→19時~24時という順に並びます。

 もちろん投稿の内容によって異なり、この調査結果は内容にかかわらずバズった投稿についての結果となります。深夜帯が伸びる理由として考えられるのは、深夜帯に閲覧する層がフォロワーの多いアカウントであり、そこで初速を得てから朝の通勤時間帯に一般のアカウントが拡散していくといった状況でしょう。

 展示会やパブリックショーの宣伝であれば夕方以降の時間帯を狙うのがよさそうですが、展示会のテーマや内容によっては深夜帯のほうがバズる確率が高いかもしれません。展示会のテーマや来て欲しい客層、投稿の内容によって色々試してみるとよいでしょう。

 逆に、最も低い結果が出たのは12時~14時の投稿です。お昼休みを外してしまうとやはり伸びが悪くなってしまうことが考えられるので、投稿する時間帯としては避けたほうがよいのかもしれません。

まとめ

 SNSを使った展示会・パブリックショーの集客アイデアをご紹介してきました。SNSは無料で使える強力な集客ツールです。見る人の心を動かす投稿を上手に活用して、より多くの人にイベントのことを知ってもらいましょう。

 SNS以外の集客方法は色々とありますが、展示会における集客とは申し込んでもらうことです。申込フォームをしっかりと作り込んで、取りこぼしの無いように準備をしておきましょう。また、申込者の参加率を高めることも重要です。申込者の特性に合わせたリマインドで、参加率を高めて展示会を成功させましょう!

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